好きになれないからね。

卒業できないじゃにふぁん、緋夏のジャニーズコンサート舞台の感想覚書。 いろんなレポがごろんごろん。お品書きを参考にどうぞ。

数え切れない君への愛が ココロ揺らす(『ギルバート・グレイプ』 主演:丸山隆平/2011.1.28 覚書感想) 

森田さんの舞台『金閣寺』も、無事に幕があけましてー。
ちらっと見たけど、ごうつん、素敵ー。
観にいくのが、逢いにいくのが、ますます楽しみになりました。

そしてそして。
この前は、ミズタマさんに逢いに、おねーちゃんに逢いに、
そして、隆ちゃんに逢いにいってきました。
隆くんの『ギルバート・グレイプ』を、観にね。ちょっと東京まで(笑)
朝から、雪で新幹線が遅れてるーなんて、こともありつつでしたが、
無事に、見届けることができました。 



ではでは、あたしの、レポとは…到底いえない、感想と覚書を。

全体
ギルバート・グレイプ
何度も隆くんの取材でも言われていたように、
ジョニー・デップレオナルド・ディカプリオによって映画化された作品ですね。
今回の舞台は、この映画というよりは、原作により近いそうです。
ただ。あたしは、原作、映画、どちらも観ていないので、
なんともいえませんけれども、この物語には、“心”があるように感じました。
ありきたりな日常と、そこで起こる出来事。
別になんてことないんだけれども、
やっぱり、そこは生きている人間が織り成すから、気持ちが左右される。
その気持ちが何気なく混ざったり、交差したり、ぶつかったり、しながら
物語は進んでいきました。
ここでは、隆くん演じるギルバートの心理がとても繊細に描かれていて。
過食症のママや塞ぎ込み気味のお姉さん、どこか突っ張ってるような妹、
そして、知的障害を持った弟。
彼にとっては、気がかりで、
だけど、どうしても全てをすんなりとは受け入れることができていなくて。
そして、それに対して、思うところがあって、それを言い訳にして…、という。
でも、この舞台を観ていたら、家族だから、ってことって、あるのかな、って。
分かってるけど、おろそかにしてしまうというか。
根本的なとこでは、無条件、なんだろうけれど、でも、それ故に、みたいな。
それに気づいて、認めること、
そのきっかけが、ベッキー、という女の子、だったのかな、って。
お話が展開していく上でも、すごく時間をかけて心情がうごくというか、
人の心ってそんな簡単に変わらないし、変えようとも思えないんだよ、って、いうのが
妙にリアルで、感じられたように感じます。
ギルバートが失ったものもたくさんあると思うのです。
それは、できれば失いたくなかったと思う、けど、
だからこそ、この結末は、なんだかとても力強く感じられたんだと思います。
個人的には、実際に、弟のような立場の子と接する機会や、
学校での想い出、そういったギルバートにとってキーポイントとなるようなとこが
あたし自身とすごく重なってしまうこともあったり。
中尾くん演じるアーニーに、言葉をかけるときは、
彼に話しかけるだけじゃなくて、彼の前に一度手を出すとか、
そういう指示の出し方があるんじゃないかなぁ、とは思いましたけれども。
それは、演出の関係もあるだろうし、ね。
ただ、ギルバートがその出来事を否定しないように、
私もそう感じられるようになれたらいいな、って思いました。

隆平くん関しては、やっぱり、どきどき、していた、わけなんですけれども。
ちゃんと台詞は言えるんだろうか、とか、覚えられているんだろうか、とか、
動けるんだろうか、とか、てんぱっちゃったりしないんだろうか、とか、
アドリブとかにもちゃんとついていけるんだろうか、とか、
他の人のフォローもできるんだろうか、とか、追い込まれたりしていないだろうか、とか、ね。
考え出したら、キリがないくらい、だったわけ、なんですけれども。
でもね、でもね。
すごく、すてきでした。
今回、なのおねーちゃんにそのお話をしたら、
「マルちゃんのことそんな風に褒めるの珍しいよね。初めてじゃない?」って言われて。
確かにそうだなー、って思ったんですけど、
でも、それくらいに隆平くんが、とっても素敵で。
上手に出来なくても、隆ちゃんらしく出来ればいいんだよ、って思ってたけど、
あたし、今まで、この人の何をみてきていたんだろう?って、そう思うくらい。
忘れてました。この人が本当は器用だってことを。
今回、彼がお芝居をしているとこを観て、確かに台詞回しにしても、
立ち位置にしても、全てが完璧!って思ったわけじゃないです。
でも、彼がそこに立って、お芝居をしていて、マイナスからのスタート、
マイナスだなって、出来てないって思えることは、何もなかった。
なんていうのかな、きちんとしたラインまでは持ってきていて、
そのなかで、じゃあ、これはもっとこうしていけたらいいねって、
そう思えるようなことばかりで。
たとえば、台詞なんかで言うと、彼には膨大な量の台詞があるんですけれど、
そのどれも、きちんと彼自身が噛み砕いて消化できてる。
確かに、ナレーションでギルバートの心情を表すとき、
スクリーンで心情が合わさって文字にもなって表れるとき、
ギルバートから発せられる言葉のときには、
もうちょっと、声の音程や間合いを少し変えたほうがいいのかな、
なんて思う場面や発音しにくい言葉ももうちょっと慌てないで言える方がいいな、とか、
たまに隆くんの関西発音がでるなー、イントネーション気をつけてー、とかね。
動きも、決して広い舞台ではないけれど、交差せずにきちんと動けてる。
動きに関して言えば、エプロンをするとき、
お衣装の背中のとこがぽこってなるんだけど、
それが、エプロンを取った後もそのまま…だったり
(でも、このお衣装ね、Gパンのおしりのポッケがハートマークでかわいいの)とか、
小道具を自分で動かすとこをもっとさりげなく出来るといいなぁ、とか、
車を運転するシーンで、もうちょっと手の感覚や幅があるといいね、とかね。
そんな風にうまく出せてはいないときもあるけれど。
俯くところとか、すっと目線をあげるとことかは、すごく空気が変わったりしてたし。
このときね、V.WESTのとき、みたいな瞳をしていたのですよ。
最近はあまりあの瞳にお目にかかることはなかったのだけど。
そんな瞳を時折していて。
それって、きっと、彼が挑戦的で挑発的な気持ちが
このお芝居をするにあたってもってるからなんだろうなぁ、って。
ぐずぐず泣くとことかは、いつもの隆くんの泣きじゃくる、みたいな感じで
あー、もう、そんなに泣かないのって思ったり、
ちょっと眉尻下げて困ったような仕草をするとこは、とても、らしくて、
隆平くん自身が活かされてる、そんな気もしたし。
ギルバートが感情を溢れさせる場面では、彼が今まで隠していたような、
そんな一面を見れたようにも感じたし。
声に関しても、マイクついてなくて、びっくりしました。
でも、きちんと声が届いていた、っていうことは、
彼が発声をちゃんとしていたということで。
だから、隆くんに思うのは、決して出来ていないのでは、なくて、
出来ているからこそ、見えてくること、だということ。
それは、彼がきちんとここまで持ってきてくれた、って言うことの表れ。
なにより、彼が頑張ったということの表れ。
それが、なによりも、嬉しくて。
そして、どんなことよりも大事でたいせつなこと。
隆ちゃんには“心”がある。
それって、このお芝居を演じる上では、とても大事なことだって、思うの。
だってね、心がないとね、なにも響かないの。
でも、そのいちばんが彼にはあって、彼には出来ていて。
カーテンコールで、立っている隆くんの姿を見たとき。
良かった、その一言では言い尽くせないものがあって。
その姿に、“この人なら大丈夫。信じていこう”、そう心の底から思って。
カーテンコールのときに立とう、って思っても、
なんだか力が抜けちゃってて、どれだけ力はいってみてたの、って
自分にびっくりしたんだけど、でも、それくらいで。
そのあとも、たくさんたくさん拍手を貰っていて、共演者の方をちゃんと先に通していて。
自分が引っ込まなきゃ、になったときにくるっと向きを変えて駆け足してたのには、
あららーって思ったけどね(笑)
でも、真ん中があまり似合わない、なんていったらいけないけど、
むしろ劇中で後ろ方に立ってたときに妙に落ち着いた、なんてのは
内緒、なんだけど、そんな隆くんが真ん中に立って、でも、しっかり気遣いが出来ていて。
何度も何度も、カーテンコールに応えてくれて、中尾くんとはぐしたり。
その姿も、嬉しくて。
まだまだ、緊張感が取りきれてない、気を張ってるかな?
そんな表情はしていたけれども、彼のはにかんだような、
あのふっと優しく微笑む顔に逢えて、良かったです。
そして、最後、隆ちゃんがひっこんでから、
いろんな感情があふれ出してきちゃって、大泣きしたのは、いうまでもなく。

 
大事な大事な、たいせつな、隆平くんへ

どきどき、でした。まさに。
でも、あの日逢った、隆くんの姿に、とても安心感を覚えました。
それは、もう、あのポスターの名前入り袋を自信持って帰れるくらい。
それと同時に、あたしは隆くんを否定ばかりしてきたんじゃないかな、って
怖くもなりました。
その気持ちは、いまでも、あります。
隆くん自身も、「僕がやる気を出したらろくなことがないので、
肩の力を抜くようにしてます」って言ってたり。
それを聞いたとき、確かにそうなんだけど、
あなたにそう感じさせちゃってることになんとも言えない気持ちになったり。
お芝居って、やっぱり、難しいって思うし、自分だけじゃないし、
どれが正解はわからないけど、
でも、あたしは、隆平くんには、
舞台っていうフィールドはあってるんじゃないかな、そう思ったよ。
なんていうのかな、舞台って何回も同じことを繰り返して、
そのたびに気持ちを作らなきゃいけない、ってことなんだろうけど、
でも、その作業の方が、何回もリセットできて、ドラマとか1クールやるよりは、
あなたの気持ちのサイクルにあってるように思う。
もちろん、ドラマが悪いって、言ってるわけじゃ、ないからね。
ただ、お稽古をして、本番も1回1回、気持ちをリセットして、っていう作業が
隆くんに合ってるかなって、思ったの。
今回も、まだまだ、ひとつひとつが勉強になるね。
寿さんのあの立ち姿、加納さんのあのテンポ、
吉本さんのあの抑揚、まだまだたくさんあるけれど、
見れることは感じられることはラッキーだし、大切なこと。
隆くんが言うように、日々感じて、加えていってもっともっと素敵な舞台にしてね。
それから、今回、このお芝居をみて、思ったの。
隆くんが、どれだけ大事にされてるか、感じてる?
きっと、隆くんなら感じてると思うけれど。
嬉しいね、そうやってやっていただけることって。
このとこにもずっと、感謝していこうね。
それから、丸の大切な日も、毎日ありがとう。
この時期に、ちゃんと毎日、あーやって書いて気持ちを伝えてくれること、
ほんとに嬉しいよ。
ねぇ、隆くん。
今回の隆くんね、ギルバートって、かっこよくは…ないと思う。
でも、とっても、あたたかいよ。
だから、そんな隆くんのギルバートを演じていってね。
それからね、心配はね、どれだけでも、させてくれればいいです。
だから、こっちには、無理、しないでね。
幸運にも、あたしはあと2回、あなたがこのお芝居をしてるとこに逢えるから…
楽しみにしてます。
どんなこと、感じられるかな。
怪我しないで、病気に気をつけて、ひとつひとつ、頑張っていこうね。
ありがとう。だーいすき、だよ。

そうそう、ぼっさま、同じ回観てたみたいで…。
でも、あたし、隆くんに必死すぎてまったく気付かなかった!(苦笑)
 

今日の愛チューンズ
SPECIAL HAPPINESS/亀梨和也&田口淳之介
優しくて穏やかな、この曲を。