好きになれないからね。

卒業できないじゃにふぁん、緋夏のジャニーズコンサート舞台の感想覚書。 いろんなレポがごろんごろん。お品書きを参考にどうぞ。

Answer(『ギルバート・グレイプ』 主演:丸山隆平/2011.2.23 千秋楽 覚書感想)

ではでは、『ギルバート・グレイプ』千秋楽、2011年2月23日の感想覚書です。
今回も、いろいろ感じたことはあったのですが、こんな感じで、お話を。
 


千秋楽に感じたのは、彼に“自我が出てきてた”のかな、っていうことでした。
台詞を言うタイミングとか、目線とか。
特に…、うん、いちばんは、間かな。
言葉と言葉との間に生まれるもの。
言葉と表情の間に生まれるもの。
それが、確かに、変わってたような、そんな気がしました。
その間が、正解なのかはわからないし、それがいいよとも言えないのだけれども。
もしかしたら、焦ってただけ、とか、緊張してただけ、とかかも知れないし(苦笑)。
だけど、その間に、今回はすごく、彼の我を感じました。
なんていうのかな、意志、って言ったほうがいいのかな。
でも、やっぱり、我、かな。
隆平くん自身が、ギルバートがそのときそのときで自我を持って動いてるのです。
きっと、今日、このときの隆くんが感じたというか、
ギルバートの言葉、なんだろうなぁ。
その日、そのときの空気感というか、
ギルバートが相手の言葉、気持ちを感じてのこと、だからこそ、日々変わるような。
それが、お芝居として、良いのか悪いのかの判断は、しかねるけれど…
今回はこれでよかったような気がします。

うーん、なんだか、今回は言葉が、すんなりでてきません。
いつもなら、書き始めるとけっこうすんなり、言葉がでてくるんだけどね(苦笑)
ただ、最後の彼の台詞。
燃えさかる家を見て、言った「美しかった」という言葉。
あの言葉は、なんとういうか、ほんとに気持ちが全て、だったように感じました。
全てが終わった、ような。
それは、物語が終わったこともそうだし、
彼がこの舞台を全公演やり遂げた、ということもそうだし。
ほんとに、全てが、終わったんだなぁって、思いました。
それが、彼の声、動き、表情、息遣い、全てから、伝わってきました。
いまがあって、過去があって、そして、未来がある。
単純な気持ちの揺れ動きではなくて、でも、たくさんのことが、
あの一言には、凝縮されているようでした。
それは、今回の舞台の、全てを、表してるんじゃ、ない、のかなぁ。

そして、カーテンコールのとき、彼はこう言ってくれたんです。
覚えてるだけの、ニュアンスですが、ここに書いておきます。
「みなさん、今日は、ありがとうございました。
あの、こうやって、無事に、全公演を終えることが出来ました。ありがとうございます。
ほんまに、こうやって出来たのも、僕だけの、僕たちだけの力ではないですし、
いま、今日ここに観に来てくださったみなさん、
そして、ここにはいないけど、
東京から大阪まで、これまでの公演を観に来てくださったすべてのみなさんに、
感謝しています。
ほんとうに、ありがとうございました!
えっと、今日で、この『ギルバート・グレイプ』は、終わってしまって、
みんな、明日から、別々の道を歩いていくわけ、ですが…
(ここで会場とキャストさんが笑顔で笑って隆くん、きょとん顔)
えっと、あの、今日で、この舞台は終わって、
明日からは、またみんなそれぞれのとこにいくんですが…、
あの、僕らは、同じ時代を生きてるわけですし、
だから、これからも頑張って、いきたいと思います」
そして、最後は、共演者のみなさんとはぐはぐ。
そのはぐの仕方が、それぞれで違って、
隆くんとその方その方との関係性がちゃんと確立されているんだな、って実感しました。
そのあと、ぎゅーっと、会場を抱きしめてくれて、
「ありがとう」と何度も言っておおきく手を振ってくれていました。
この言葉を、この表情を、この場で彼が言えたこと、彼が出来たことは、
とても幸せなことなんじゃないのかな、って思いました。
そして、その場にいれたことはとても幸せなことだな、って思いました。


りゅーくん。

 

ほんとうに、お疲れさまでした。
ほんとに、よく、頑張ってくれました。
ありがとう。
今回、あなたがこのお仕事をするにあたって、たくさん心配もしました。
不安にもなりました。
それは、いろんな面で。
まずは、初めての主演、だったということ。
それは、隆くんが、自分のことだけでなく、
周りとの関係もきちんと構築していかないといけない、ということ。
隆くん自身、初めてのことが多いと思うなかで、
それが負担にならないかな、なんて、思ったり。
それから、題材が隆くんに近い作品、それも決して簡単とは言えない作品、だったこと。
どんな気持ちでこれをあなたは噛み砕いて、表現していくんだろう。
台詞も膨大にあるはず。動きも必要。
また、特に人間的な、閉鎖的な部分に、
のめりこんでしまうんじゃないか、なんてことも思ったり。
このお話は、ギルバートは、あなたにとって、
マイナスな感情を持たせない、なんていえるのかな。
そして、コンやドラマ、レギュラーのなかで、気持ちは大丈夫かなってこと。
いろいろ思い起こすことはあったけど、
特に47のとき、『輪違屋 糸里』のときのこと、思い出しちゃったり。
だけど、聞こえてくるあなたの声や表情は、
“お稽古が楽しい”って言うことがあふれ出てるようで。
隆くんがよく口にしてた、このお仕事が決まって、“やった!”って思った気持ち、
“転機になる作品にしたい”と思った気持ち、
“この舞台に懸けてる、
これから1年の自分がここから大きくかわるんじゃないか”っていう気持ち。
その言葉を聞いて、その表情を見て、
きっと隆くんはマイナスもプラスに変えてるんだろうなって思ってたんだけど、
でも、どこかで、なにかを見落としてるんじゃないかって、思ったりもして。
だけど、ふとしたときに彼がぽろっと口にした言葉のなかに、
“正直、逃げ出したかったこともなくもない”
“普段は、自分のキャラや枠組みを持ってやってるから、
けど、お芝居やし…、僕は意気込むとろくなことがない”って苦笑いしてたときに、
変な言い方だけど、大丈夫だって、ちょっと思って。
大丈夫、っていうのはちょっと違うかな。
でも、隆くんにとってすべて、なんていうのかな、
ちゃんと、感じて考えて、そこから動こうとしてるんだって思えたから。
きっと、隆くんは、隆くんだけじゃなくて、
そんなこっちの気持ちも背負って、頑張ってたくれてたんじゃないのかなって。
だから、心配も不安も一緒にして、ここにいよう、って思っていたのです。
嘘やごまかしがきかない舞台だからこそ、嘘もごまかしもなく、向き合おうって。
そんな気持ちでいたけれど、ほんとうに、隆平くんは、素敵、でした。
すべての心配や不安が、杞憂でした。
隆くん、せかいでいちばん、かっこよかった。
まっすぐ、だったもん。

ねぇ、隆くん。
隆くんには、あの拍手が聞こえた?
いままでのことを、悔しい、羨ましい、焦ってた、そう言ってた隆くん。
でも、“いま”があったら、この“いま”のためなら、これでよかったんじゃないのかな。
あのときの拍手は、隆くんが頑張ってくれたことに対する、
いっぱいのありがとうの気持ち、なんだよ。
それを感じて、幸せだ、嬉しい!って思ってくれてたら、いいな。
隆くんは、幸せを、たくさん、生んでるんだから。
この舞台、お話を頂いて、決まって、お稽古から千秋楽まで。
短かったのかな、長かったのかな、ほんとに、フルマラソン、みたいだったね。
そして、やってみたかったお仕事、どうでしたか?
嬉しい評価もたくさん、貰ったね。
そこから見えてきた、課題もあったね。
聞きたいこと、教えて欲しいこと、たくさんあります。
でも、きっと、隆くんは、あんまり話してくれない、んだろうなぁ(笑)
だけど、きっと、隆くんとこれからも一緒にいたら、わかることもあるだろうから。
ほんとにね、隆くんが愛おしく思えたの。
いままでも、隆くんには、愛おしいって言ってたし、思って、感じてきたけど、
ほんとに、いま、隆くんといて、愛おしいって言うのはこういうことなんだって実感してるよ。
これからも、この気持ち、こういう機会を、
一緒に過ごして、重ねていけたら、これ以上のことはないし、嬉しいな。
りゅーくん。
おつかれさまでした。頑張ったね!ありがとう。だーいすき、だよ。

 


こんなかんじで。
今回は、ほんとに言葉じゃないというか、言葉に出来ない気持ちが多すぎて…。
で、こんなことになってる、わけなんですけれども。
でも、ほんとに、よかったです。
隆くんに、隆くんの周り、すべてに、感謝しています。

 


今日の愛チューンズ
愛のかたまり/KinKi Kids
実をいうと、あたしがこの曲を隆くんとのテーマソングにしてるのです。
この曲のまんま、なんだよね。気持ちが。