好きになれないからね。

卒業できないじゃにふぁん、緋夏のジャニーズコンサート舞台の感想覚書。 いろんなレポがごろんごろん。お品書きを参考にどうぞ。

やわらかな気持ちになる いまもこれからも♪ 内博貴主演『デュエット』 2012.10.26 名古屋1部感想覚書

中日劇場に行ってきました。
なにって、博貴です。
内博貴さんの舞台『デュエット』に行ってきました。
名古屋は1日、だったけれど、うまくチケット取れまして。
観に行って、逢いに行ってきたのです。


ちょこちょこっとですが、感想を。


舞台全体の感想としては、
博貴演じる作曲家のヴァーノンと、和音さん演じる作詞家のソニア。
このふたりが仕事、恋愛を通じてぶつかったり、わかりあったり、気づいたり、
そんな物語です。
最初はお互いのエゴというか、自分に対しての利益というか、
相手のことを考えていないわけじゃないんだけど、
そこのなかに潜む、最終的には、自分にとって良いこと、それを模索しているというか。
そんな感じなのだけれど、だんだん物語が進むにつれて、
お互いの考えに触れて、自分の考え方を見直したり、
でも、曲げれなかったり、だけど、歩み寄ろうとしたり、する。
思いやる気持ちを見つけていく。
時には素直になることの大切さに気付く。
そんなお話、でした。

お話の中で、こんなセリフがありました。

「私は人間であって、
カセットみたいに気に入らないからって消せないし、なかったことにできない」

これは、ソニアとヴァーノンが
自分の相手に対する要求をぶつけるときの言葉。
そこにあったのは、なんでわかってくれないのか、そう相手に思う気持ちだけ。
自分はこんなに相手のことを考えているのに、そんなことを思いながら、ぶつける、言葉。
何を望み、何を求めているのか。
それはきっとわかっているようで、自分自身にもわからない、こと、なのかもしれません。
そこを超えたときにでてくることが、
相手を思いやる、自分自身も譲歩、というか、
相手とのことを考えて最善の選択をする。
そういうお互いがお互いを思いやって、
そのなかで生まれるものは、相手のために何かを犠牲にしてしまった、
あきらめてしまった、そんなことを思わない。
そこにある優しさがすべてを表してる、そんなことを伝えてくれた気がしました。


演出に関しては、
もう錦織一清イズム満載、だな、と。
なんていうか、音の連なりが台詞でも歌でも踊りでもあって。
そういうなんていうか、小細工なんだけど、小細工がわかりやすくて、
小細工にみえないとこが味になってる。
それって、一清くんらしさだよなぁ、って。
主人公のふたりには、
心の中の自分、ということで3人の自分、が存在するのですけれど、
その3人のことを、ガイズくんとドールズちゃんって呼んでて。
博貴が前に演じた『ガイズ&ドールズ』にかけてるんですよね。
そういうのも一清くんらしくて。
きっと、このお芝居を観に来てる人の中に、前のも観に来てる人がいることをわかってて、
ちょっとしたつながり、というか、
サプライズを入れてくれたのかな。
わからなくても、そこに何かが起きるわけではなくて、
ちょっとだけ、知ってるとうれしくなるような。
そんな演出、でした。
踊りでも、一清くんが好きそうなステップだったり、手の伸ばし方だったり、足の下ろし方だったり。
ちょっとした笑いのシーンも一清くんのセンスだなぁ、って思えて。
あの、なんていうんだろう。
自分で自分の言ったことに納得してる、というか。
自分が発したことで笑いが起きる、
それを、自分で言ったのに、その反応に納得してる、そんな感じ。
とにかく、一清くんの空気感が好きな私としては、とっても楽しかったです。
オーケストラもよかったなー。
あのなんていうんだろう、
音の迫力とか、テンポの良さって、オーケストラだから、できる部分もあったように思う。
ライトの感じも色とりどりなんだけど、
すごくはっきりとした色合いではなくて、
優しい色味をたくさん使っていて、よかったなー。


博貴に関しては、
やっぱり、かわいいかわいいはにーちゃんだなぁ、と。
それは、悪い意味でも、彼が進んでないという意味でもなくて。
彼の持つ、キラキラ感、とでもいいましょうか。
あの子がずっとずっときゃっきゃしてた頃から、
いろんなことがあって、それでも、前に進んで。
その中でも、ふとした時に見せる表情だったり、しぐさだったり、
なにより、彼のまとう雰囲気だったり。
アンコールのときなんか、前に出る前に小声で「よし」なんて言っちゃったり。
そんなとこが、変わらなくて。
そういうところを見ると、
やっぱり、かわいいかわいいハニートーストだと思うのです。
もちろん、課題もあるんだと思います。
きっとそれはいつも彼自身、ちゃんとわかっているでしょうし、
それに関しては、多くは触れません。
でも、少なくとも、
『ガイズ&ドールズ』で感じた時よりは、はるかに、その課題は、解決へと進んでる。
きっと次に博貴の舞台見たら、それはもう越えてるんじゃないかなぁ。
外部の役者さんたちと共演する、ということは、
いろんなことを、いつも以上に言われるのも事実、です。
だけど、こうも思います。
彼の存在、彼らのような存在、というのは、
姿を見せることも大切なこと、であるということ。
だからと言って、
その舞台をないがしろにするわけではなく、
その存在自体を、大切に思って、観ている、逢いに行く人がいること。
それは、彼のような存在にしか、できないこと、だと思います。
今回は、いろいろ場を和ませようとして、
ちょっとした笑いをとれるような言葉を入れてきてくれたり
(まー、それがウケなくて「ほらー!」とか、「やんなきゃよかった…」とかも言ってたけど)、
ちゃんと、ご当地ネタをいれてくれたり
(ニアちゃんと別荘でベットにぼすん!のとき「ドデスカー!」、
足を怪我しちゃって看護婦さんに「天むすと手羽先どっちが好き?」
聞かれて、それに「てーばーさーきー♪」とか)、
共演のガイズくんたちと、すれ違う瞬間ににこっと笑ったり、
こぶしこつんってやったりしてたり。
ドールズちゃんたちに「かわいいけど、ぎこちない」とか言われて
「10日空いてるの!びくびくしながらやってるの!」なんていってたり、
みんな笑っちゃって進まなくなったときでも、
博貴「みんな協力してよー。なんでそんなこと言うのー?」って言って、
そのあとぱっと、きっちりセリフいうお顔になって軌道修正してたり。
なんていうか、そういうことが、うれしかった。
博貴の優しさや、想いを感じたから。
ほかにも。
ちっちゃいピアノをひく手だったり、うつむくとこだったり、泣き虫になるとこだったり。
病院のシーンで、足が見えちゃうんだけど、
なるべく見えないように、お洋服の裾を気にして、ちゃんとそろえたり。
そんなとこもかわいいし、博貴らしいし。
それは一清くんが「内博貴」が演じることの意味を大切にしてくれたから、だろうなぁ。
だけど、内博貴が演じる意味を感じられた、
そこには博貴の意志があるんだと感じました。


博貴に逢いに行って思ったのは、博貴に逢えてよかった、ということです。
やっぱり、彼はかわいいかわいいはにーちゃん、でした。
でも、すっと後ろを向いたとき。
博貴の背中はとっても大きくて、たくましくて、
ひとりの男性としても、素敵になってるって思った。
そして。
さっきも言いましたけれど、
確かに、彼には課題があるのかもしれない。
だけど、彼のキラキラ感は健在だし、そういうものは、やっぱり天性のものだから、
そこはそのままの博貴でいてほしいな、って思うのです。
思い返せば、博貴を知ってから、流れる時間のなかで、
少しずつ少なくなってきていた彼との時間のなかでも、
彼はたくさんのことを経験して、感じてきたんだと思う。
そこできっと今まで以上に、彼は強くなったし、優しくもなった。
大切なものも、護りたいものも、増えたと思う。
だからこそ、いま、博貴に逢えてよかった。
そう、素直に思います。

博貴、ありがとう。
あと残すは福岡!
怪我や病気に気を付けて楽しんできてね!


今日の愛チューンズ
Master Key/内博貴
きょうはこれ。
内博貴といえば、やっぱ、これでしょ。