好きになれないからね。

卒業できないじゃにふぁん、緋夏のジャニーズコンサート舞台の感想覚書。 いろんなレポがごろんごろん。お品書きを参考にどうぞ。

風の中の少年♪ 佐藤アツヒロ出演『ハーベスト』 2012.12.15 世田谷パブリックシアター感想覚書

東京におのぼりさんしてきましたー。
今回はあっくんの舞台『ハーベスト』です。
久しぶりの敦啓さん。
ツーブロックの敦啓さん。
楽しみに逢いに行ってきました。


ちょこちょこっとですが、感想を。


ひとりの農夫をとりまく物語。
舞台全体の感想としては、
だんだんと時間軸が進んでいくに従って、社会的な情勢が変わったり、
人々の常識が変わったり、いろんなことが、進化したり。
そんな時代に翻弄されながらも、そこに生きる人の物語。
時代が変わっていくにつれて、人々の考えも登場人物も変わったり、
増えたりしていくのだけど、
そこにすごくスピード感というか、話が盛り上がるわけじゃなくて、
なんていうんだろう、うーん、空気が盛り上がっていく、そんな感じがしました。

別に善人ばかりがでてくるわけでもないし、
悪人ばかりがでてくるわけでもありません。
そこにいるのは、たまには自分勝手になったり、
たまには人のことに親身になっちゃったり、そんな風に生きてる人たちで。

ただ、そこに想いがあるっていうか。
それが何に対してなのか、というのは、
みんなそれぞれで、同じこともあれば、違うこともあったり。
そんな当たり前なことが当たり前にあって、
それが時にはぶつかって、時には協力し合って。
ラストは、あー、そっか、って感じだったけれども。
あれはあれでいいんじゃないのかなー、とも思うし。
そこはやっぱりお芝居という面で必要なのかな、と。

今回のお芝居のなかで印象に残っているのは、
“何ができるかじゃない。何をやるかだ”ということです。
こんなことをいろんな登場人物がいろんなときに言うのだけど、
これは印象に残ってるかな。
できることをするということも、もちろん大事だと思う。
できることは増やしていかなきゃいけないし、
できないことを言い訳にはしてはいけないと思うから。
でも、できることじゃなくても、なんていうのかな。
ここで言う、何をやるか、ということって、
きっと挑戦をする、ということなんだと思えて。
できることをしっかりしていくことも大事だし、
いま、何ができるのかを探してやるべきことをやることも大事。
だけど、そこからまた何かを得ていくためには、
挑戦をしていくこと、なんじゃないのかな、そう思いました。


演出に関しては、
ステージ自体は奥行きはあるけど、すごく広いってわけではなくて。
ほんとに小劇場というか、そんな感じで。
でも、セットとしては、家のセットが組まれていたんだけど、
それしかないのに、高低もあって、重厚感もあって、
それが回転セットになってて、
時代が変わっていくのが表現されていたり、流れてくる音楽で時代が変わっていったり。
そういうところの使い方がうまいなぁ、って。
ないもの、できないことも多いはずなのに、
そこを敢えてのものに変えていく、そんなことを感じました。



あっくんに関しては、
青年から晩年までを演じているんだけど、
こういう役はあっくんにとって、いいな、なんて。
青年のときにはほんとに無邪気でなにも見えてないのね。
だけど、それがだんだん周りが見えるようになって、
そこから、なんていうか、先を見据えたりできるようになって。
それが表情だったり、動きだったり、声のトーンだったり。
特に声のトーンはあっくんの武器、だよね。
あの変わらないあっくんのちょっと高い声が、ね。
あの声、私すき、なんだよねぇ。
そういう部分も巧みに使っていた、そんな気がします。
それから、あっくんは2役やっていたんだけど、
その時はほんとにがらっと雰囲気が変わっててね。
ピアスなんかもしちゃってるんだけど、
ちょっとワル、というか、そんな感じが微笑ましくて。
パタパタ動くんだけど、そこもまたよくてねー。
声ががなってるのに、ちゃんと聴こえたのには、
ほんとにあっくんがやってきたことの積み重ねなんだろうなぁ、って。

それと。
コメディタッチな部分もあったんだけど、
あっくんもベストのボタン「ぐわー」って飛ばしたり、
追いかけっこしたりするとこはほんとにおもしろいくらい
きゃっきゃしてぐわんぐわんやってたし。
そういうのも楽しそうだし、うまいなーって。

そして、あっくん。
やっぱり、かわいくて、かわいくて。
青年のときなんて、あっくん自分でも言ってたけど、
ほんとにほんとに光GENJIのときの敦啓さんで。
あのツーブロックにした髪型。
髪型が昔と一緒だからって、同じになるとは限らないのに、
あっくんはおんなじだった。
やっぱり、年齢は重ねてるって、思うけど。
でも、敦啓さんのきれいなお顔立ちってほんとに健在。
そんな敦啓さんでした。
カーテンコールでちまっとしながらお辞儀してるのも、ほんとにかわいかったぁ。


あっくんに逢いに行って思ったのは、逢いに行ってよかった、ということ、ですね。
なんだか、とってもかわいらしくて、一回りも違うくらい年上なあっくんだけど、
なんでかいつまでも末っ子な感じで。
でも、逢うたびに思うんだよね。
あっくんの重厚感。
もちろん、なんていうか、きゃぴってした、かわいいかわいい、
そんなとこはもちろんあるんだけど。
重厚感も、あっくんには感じるなぁ。
いつも思うんだよね。
この人はなにを思って、ここまで来たんだろう、って。
でも、パンフレットの言葉とか見てると、
やっぱり、ずっと言葉の表現は変わっても、
意地でも変わらないような、梃子でも動かないような、そんな意志もあって。
それが、あっくん、らしいよね。


ほんとにぱわーもらったの。
あっくん、ありがとう。
怪我や病気に気を付けて楽しんでやり遂げてね。


今日の愛チューンズ
WISH/佐藤敦啓
あっくんの曲って、あっくんらしい敦啓イズム、なのだけど。
きょうは、この曲を。