好きになれないからね。

卒業できないじゃにふぁん、緋夏のジャニーズコンサート舞台の感想覚書。 いろんなレポがごろんごろん。お品書きを参考にどうぞ。

胸にジン、ときたら それだけでいいよ♪ 森田剛出演『祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~ 蜷川ver.』 2013.2.15 シアターBRAVA!感想覚書

おーさか!に行ってきましたー。
いつ以来の大阪だろう?って思ってたら、夏以来でした。
こんかいはシアターBRAVA!
森田さんの舞台『祈りと怪物』を観てきましたー。
一か月前に東京でも、観たんですけれどもね、
なーんてことはさておき。
だって、運のいいことに大阪にも来ていいよって言ってくれたんだもん。
だから、ありがたーく、逢いに行ってきたのでした。
会場前にはおっきな看板立ててもらってたの。
IZO』のときもあったけど、うれしいー。
それでは、ちょこっと感想や覚書を。



詳しいことは、前に観たときに書いてます、
といっても、演劇雑誌で確認してください、なんていう
他力本願上等なんですけどね。
役に立たないあらすじみたいなのは、
前記事ちゃんに書いてありますので、そこは割愛ー。
お芝居としては、同じ演目なのでね。

演出の面では、すごく変更した!って感じはなかったですけれども。
東京よりも、大阪のほうが舞台の横幅がせまかったのかな?という印象。
奥行は大阪のほうがあったのかなーとも思わなくもないけれど。
あと、大阪のほうがコクーンよりもステージのせり上がる部分に高さがあったのかも。
そんなことを思いました。
あとはー、コクーンにはあった秘密の通路、
たぶん、大道具の運搬用のあの下からぱかってあくとこ。
パブロが最後にトビーアスへ向けたお手紙を読むシーンのとこの登場口。
そこがパブロは通路登場になってました。
あとは、舞台奥にコクーンは扉があって(これも、多分運搬用の扉、だよね)、
最後のシーンでドンがそこを通って行く、っていう演出だったけど、
それが舞台の奥に進んでいく
(でも、ライトの使い方がうまくて奥行あるように感じた)、
そんな風になってました。
もしかしたら、最後のドンとトビーアスのシーンは、
すこし、コクーンよりも舞台の奥行き幅が狭かったのかも。
全体的には奥行あった感じだけど、
このシーンはそんな風に感じたり。



ごうつんに関しては、変わったな、と思いました。
剛が変わったっていうか、トビーアスが変わったんだけど。
変わっていた、というのは、語弊がある言い方かもしれません。
なんていうか、東京で観たときは、圧倒されたっていうか、息をのんだ、というか。
押されるだけ押されて、押し切られた、そのなかに何か繊細な、
もし、触れてしまったら、たちまち砂みたいになって、
さらさらと手からこぼれ落ちていってしまいそうなものがあった、
そんな風に感じたのだけれども。
今回の印象は、すごく淡泊、だった。
余裕や慣れが出てきたとでもいうのでしょうか。
この言葉のチョイスも良いのかわからないけど、
なんていうか、
その淡泊さが、物語を淡々と押し進めていて。
東京は、迫りくるものに恐怖を感じたようにも思ったけど、
大阪では、みんな変わっていくのに、それが何事でもないかのように進んでいって、
その淡々とした空気が、怖かった、と感じたように思います。

変化が良いのか悪いのか、それはわかりません。
もっと言えば、私が感じたことが変化だったのかも、わかりません。
2回目の観劇っていうこともあって落ち着いてたのは事実だし。
ただ、ほんとに難しいことはよくわからないけど。
でも。
どちらもトビーアスやこのお芝居にとって、正解、のような気がします。


彼の演じていたトビーアスは、やっぱり、あのおばあちゃんが
キーになるんじゃないかな、と思うんだけど、
それをパンフでごうつんも言ってて、「あー、やっぱり」って思ったんだけど、
そのおばあちゃんがトビーアスの中に占めるキャパの大きさの理由、
そこになにかトビーアスがおばあちゃんをそこまで想う理由があるのだろうけれど、
そこはなんだかわかるようで、これかな、って思えるようで、
でも、それだけ!って感じではなくて。
そのもどかしい感じがトビーアスがトビーアスであるが故の幼さ、だったり、
純粋さ、だったり、まっすぐさ、だったり、
そして、どこかで抱えている、負の感情、だったり。
いろんなものが、きれいにではなく、ごちゃまぜに、綯交ぜになっていた、
それが大きなみずたまりのようにあって、
そこから、それぞれがその場面場面でぽこぽこって、顔を出していた、
そんな風に思いました。
剛も、このパンフのインタビューを受けた時点では、
おばあちゃんに対するトビーアスの気持ちを
「まだわからない」って言ってたのだけど、
ごうつんは、答えを見つけられたのかな。
そこは、聞いてみたいものです。


ビジュアルに関してはねー、やっぱりかわいかった。
この髪型は、きっとこれで見納めになる!って思って
(だって、コンサートのとき森田さんこの髪型じゃない気がするんだもん。
舞台終わったら、髪型変えてそうな気がするんだもん)、
しっかりと観てきた訳ですけれども。
やっぱり、あの髪型かわいいー、ごうつん。
東京のときよりちょっと伸びてて、てるてるしてる感じは、ちょっと減ってたけど、
あーゆーちょっと伸びた感じのある無造作感もすき。
お衣装はね、あのだぼだぼ飼育員さんお衣装はね。
なんでだか、おててが!おててが!
もっと東京のときは右手と左手の腕まくりに差があったのに!
今回は同じくらい。
かたっぽは手首がみえるような、みえないような、長さ。
もうかたっぽも肘と手首のまんなかあたり。
袖口おっきいから、やっぱりそれでもかわいいんだけど、
東京くらいの丈にしていただきたかった(涙)
それにしても、ごうつんのこのお衣装、
ところどころに穴があいてたり、色がくすんでたり。
それにちょっとびっくりしたんだけど、
東京では気づかなかった、だけ、かな。
それからね、
スーツのときは、森田さん猫背っぽくしてるのにね、
すらっとしてるのー。
なんていうの。
シュッとしてるんじゃなくて、すらっとしてるの。
それがなんだか、よかったなー。

とまぁ、今回もごうつんかわいすぎて、だったりで、
でも、
森田さんの容姿についてはこれくらいにしておいて。


彼の、トビーアスのポイントとしては、
エイモス家と出会って、内気な少年が、変わっていくとこ。
マチケちゃんが自分に好意をもっていることを知っていて、
それまでは臆病に逃げて、接点も持たないようにしてたのに、
それが一転、彼女の気持ちを利用することも辞さなくなったり。
ときには、自分が彼女の愛する男の人だってことを利用してまでも、
それでも、自分の要求を通すこと。
あ、ここのマチケちゃんへのキス。
ちゅーして、言葉を止めるとこ。
今回は、ここも強引というよりは、すごく、淡々をしてて、
そこにあるトビーアスとマチケちゃんの気持ちの質の違いが、
浮き彫りになったようでした。


あとは、あ、パブロとのね、
わちゃわちゃ、というか、いちゃいちゃがもう。
なんなのこれ!
三宅の健ちゃんがみたらきゃんきゃん妬いちゃいそうなくらいでした。
パブロの後ろに隠れちゃうとこなんて、
トビーアスはパブロのおなかのあたりにおてて添えてるし、
パブロはパブロでトビーアスのお洋服をぎゅーっと握ってるし。
(そうそう。トビーアスにドンが詰め寄るシーンのとき。
パブロの後ろに隠れちゃってたトビーアスのお顔をのぞき込もうとしたドンが
ステージのせりあがりから落下しちゃってたのはお約束、みたいです。
東京のときよりは、役者さん冷静だったような気もしたけど、
その反応見た勝村さんのセリフの言い回しで、みんな笑っちゃってた)。
ここ以外でも、トビーアスとパブロはほんとにどこでもいちゃいちゃ。
一緒に盗みをしたときに無理にトビーアスが笑うシーンがあるんだけど、
そのあとに動物の話で自然とトビーアスが笑ったときの笑顔と言ったら!
パブロにぎゅーって近づいて、かわいすぎる。
それから、先生が来たときに、隠れようとするとこも、
パブロがトビーアスの頭ぎゅーってもってお顔見えないようにしてたり。
もう、なんなの!ってくらいないちゃいちゃオンパレードだった。
あと、ぎゅーってパブロと抱き合うシーンがあるんだけど、
ここは、パブロが両目を失ってからのシーンで、
すごく、ここのときにパブロを包み込む感じが、
まったく色合いは違うけど、このふたりのあのわちゃわちゃした関係の延長でこその
仕草なんだろうなぁって思いました。
トビーアスがドンの肩口にお顔を伏せるシーンもあるのだけど、
ここは、また、それとは違った哀愁、悲観、かすかな望みがあって、
なんだか、切なかったなぁ。
そういう色濃いシーンももちろん、
仕立屋さんで採寸してもらうトビーアスの両手広げた姿だったり、
そんなとこも、さりげなくてすきだったりする。


それから、やっぱり、長台詞。
今回は「くる!」ってこのシーンをね、
構えて待ってたんだけど、
もう、ごうつんにするっと抜けられた、そんな感じでした。
あっけにとられた、とでもいえばいいのでしょうか。
さらっとしていて、するっと手に取ろうとすると、
すり抜けられていってしまうような、そんな感じ。
だけど、ここにあった剛の言葉は、トビーアスの言葉になってた。
彼のお芝居を観ていていつも思うのは、
彼は台詞の一つ一つを丁寧に噛み砕いて、自分自身で消化して、
そして、発している、ということ、です。
それは、演出家の方々の意見やお考え、
そういうものすべて、入った上でのこと。
これは、彼の言う、
「演出家の方がいうことって、ほとんど間違ってないじゃないですか。
だから、それが近道だと思っています」という言葉を
如実に表してるんじゃないでしょうか。
この言葉を聞いたとき、この人は、誰かを信じる力も、
そして、自分自身の想いを伝える力も持ってる、そう感じて。
今回の舞台でも、それは、間違いなかったと、思っています。
最後のシーンもしかり。
あのね、こそっと言うんだけど、
今回、周りがね、森田一派、だったのね。
それはそれで、いいんだけど、だって、FCでチケット取ってるわけだしね、
そうなるのも当たり前、って思うんだけど、
そこにね、男性の方がいらっしゃったのです。
それでね、最初の幕間のときにね、森田さんのこと、うーんって思ってるような、
そんなお言葉を、いってらっしゃったのが聞こえて。
それも、なんていうか、剛が、ジャニーズということが、
その言葉のなかに大きくあるようで。
その途端、みんな知り合いって訳でもないのに、
私の周りの空気がぴきってしたんですよね。
もちろん、私も、やっぱり、大好きで大切なごうつんのことを
そうやって言われてしまうことには、ね、
やっぱり、良い気持ちがしないのも確かで。
でもね、そのあと、剛の長台詞のシーンが終わった後の幕間でね。
その人が、剛のことに関して話してた声が聞こえて、
また、一瞬周りはぴくってなったんですよね。
だって、ほら、森田一派、だから(笑)
でもね、そのあとに続いた言葉、
その言葉で、周りがね、すごく得意気な空気になったの。
まー、私も「勝った!」って思ったんだけど、
それは、私とか、森田一派が勝ったわけではなくて、
というか、勝敗云々でもなくて、剛自身が剛のお芝居でそうさせた、のだけど、
でも、なんだか、誇らしかったなぁ。
きっと、これは、あのときあの周りにいた森田一派みんなが思ってるはず(笑)
こういうことだけじゃなくてね、
森田一派のお席だから、
ごうつんの仕草に、みんなほわーってなるタイミングが一緒でね。
なんだかごうつんみて、お芝居の筋とかにはそんなにってことでも、
ごうつんのほんのちょっとのことに、空気がにこってなるのね。
それも、嬉しかったなぁ。


カーテンコールに出てきてくれたごうつん。
なんだかとってもにこにこしてて。
一行さんのほうになんだか気持ち寄りかかってたり、
パブロ役の満島くんとお顔見合せてにこーってしてみたり。
上の段にいる役者さんたちのこと見上げてにこーって笑ってみたり。
勝村さんには、何か耳元でこしょこしょ言われて、
それを聞いたあとに勝村さんの肩を両腕でつかんで、
ゆさゆさがしがし勝村さん揺らしながら、何か言ってたし。
それに勝村さんが答えて、
それ聞いてきょとんとしてから、また笑ってるし、かわいすぎ。
でもね、お辞儀するときは、剛がひとり、しっかりと前にお手手を出して、
そして、会場をじーっくり見渡して、それから、お辞儀をしてました。
みなさんもそんなごうつんをやさしく見てくださってて、そうやって、彼をたててくれていて。
ありがたいなぁ、と思うと同時に、
剛も、そういうのしっかりわかってるのかな、
そういうことはするけど、ちゃんとみんなを先に通して、
絶対に自分からは前に出ようとしなくて。
いままでの舞台もそうだったけど、
特に今回は共演者の方の年齢とかも、幅が広かった分、なんとなく、そういう空気強かったけど、
でも、剛のそういうとこ、ほんとにすてきだな、って思うし、だいすきです。
最後のカーテンコール終わったときも。
にこにこ両手上げながら、お手手振ってくれて。
そのとき、あのいつものごうつんの笑顔で。
そして、最後に勝村さんが捌けられたの確認して、
ちゃんとそのときも勝村さんの方を向いて、
お手手を勝村さんの方に出してて。
そのあと、最後にしっかりと客席にお辞儀をして、
手を振りながら、笑ってくれました。
あの、うひょひょって笑う一歩手前?みたいな、
お口上げずに、にまーって笑うごうつん、だいすき。
そして、そのお顔見れて、
「あー、やっぱ、剛、いま楽しいんだ」って思えて。
それがほんとうに、嬉しかったです。



ごうつん。
大千秋楽も終えて、ほっと一息ついてるでしょうか。
前に剛に逢いに東京に行ってから、一か月。
いろんなことがありました。
いろんな気持ちが、また自分に降ってきて、
正直、いっぱいいっぱいになってた面もありました。
でも、剛に逢ったら、そんなの、ふっとんじゃった。
我ながら単純かな、って思うんだけど、
でも、剛に逢えてすごくすごく嬉しかったから。
私が感じられたことは、ほんの少しかも知れないけれど、
あのステージに立ってる剛から、いろんな気持ちが伝わってきました。
いろんなこと考えたのかな、とか。
そういうこともあるけど、
それ以上に、なんていうのかな、完成形?どしっとしたもの。
そこに在る、剛が答え、のような。
うまくは言えないけれど、
舞台中のごうつんって、じーっと何かを見据えてる、というか。
周りに目をそらしたって良いのに、たまには違うこと観たっていいのに、
それでもなお、なにかひとつをじーっと見据えてる、というか。
たとえ、それが苦しいってわかってても、そうしているような。
そんな感じがするのだけど、
今回もそういう風に、感じたとこもある、けど。
でも、それ以上に剛が、あの場に立ってた剛は、
何よりも良い笑顔をしていたな、と思っていて。
それがあれば、そこに辿り着くまでの作業も、剛にとっては、過程、なのかな、とか。
そうも思えて。
そういう姿をして、そこにいてくれる剛に逢えて、笑顔のごうつんに逢えて、
すーっといろんなものが軽くなった気がします。
ほんとにありがとうーね。
この後は、休む間もなく、Vコン!かな。
Vコンでも剛に逢えるの、楽しみにしてる(*´▽`*)
いっぱい、きゃーって言わせてね。


よし。
森田さんの舞台感想覚書はこんな感じで。


今日の愛チューンズ
EXIT/Coming Century
きょうは、この曲。
なんだか、これ!かな、って思ったんだもん。